2013年04月28日

ピーターソンひろみさんからの手紙

(よも出版の横川節子宛のメールを全文掲載します。)
横川様、

今日、学校にて、お送りくださいました毎日小学生新聞を受け取りました。
三日にも渡り連載してくださり、心よりお礼申し上げます。
わざわざハワイに、プナホウに来て下さいまして、このような記事を書いて
下さったことに、感動しております。日本の子供達に、親達に、おじいちゃん
おばあちゃんに、私達がしてきた、していることを紹介してくださって、
その広がりを思う時、何か底知れないメッセージをハワイから日本に届け
させていただいたようで、思わず「お母さん、こんな事って起こるんだね」
って独り言をつぶやいてしまいました。白血病で亡くなった、母も姉も
ありがとうって言ってくれてるようで、心熱くなりました。

19日の金曜日に学校でサステイナビリティーフェアがあり、私の生徒達も
参加して、サダコのメッセージを学校のコミュニティーに発信してくれました。
小学生がポケットから一ドル札を出して、寄付してくれたりして、嬉しかった
です。高校生から小学生に何とも嬉しい光景でしたよ。今年の広島平和スカラシップ
の生徒二人が用意してくれたバナーに平和のサインをしてもらったり、折り鶴を
折ってくれたり、結局85ドルも集まり、パールハーバーにさっそく寄付しました。
小さな種よ、大きくな〜れです。

この夏は、13人のハワイとシアトルの高校生を連れて、京都(同志社)―高知(土佐塾)
―広島(女学院)の日本の高校生と交流を重ねてまいります。
高校生のうちに、国を超えて、友達になってもらうことが、平和への一歩と思いますので、
25日間の旅行となりますが、私の体力にもチャレンジしてがんばってみようと
思っています。

お元気で、またいつかどこかでお目にかかれることを願いつつ、平和の種を
捲きましょうね。ありがとうございました!

ピーターソンひろみ
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2013年04月02日

スティーブン・リーパーさんのこと


 この3月でスティーブン・リーパーさんが広島平和文化センターの理事長を退任されました。

小社刊『想い出のサダコ』(大倉記代著、夜川けんたろう絵)の英語版『Memories of Sadako』の翻訳にあたって監訳者として心をこめて仕事をしてくださったリーパーさんです。感謝の気持ちでいっぱいです。
訳者宮本慶子さんの翻訳をていねいに一字一句を大切に、仕事を進められていた様子を宮本さんからつぶさに聞いていました。

 日本とアメリカの間にあって、核の無い世界を目指した活動を絶えずされていた姿は、多くの人の心を動かしてきたことは確かです。
3月21日の毎日新聞夕刊特集ワイドで紙面いっぱいに大きく取り上げられています。

 『Memories of Sadako』は今ハワイのプナホウ学園の生徒たちにも読まれ始めています。

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posted by よも出版かまくら at 10:24| Comment(0) | 日記

プナホウ学園を訪ねて(4)

 ピーターソンひろみさんを中心にプナホウ学園の日本語教師たちの間で教科書作りが始まったのは25年も前のことです。
毎日生徒に接しながら、先生方は何をどのように伝えるのか、どのように考えを深めていったらよいのか、時間をかけて話し合い、試行錯誤をくり返しながら教科書作りを進めていきました。
そしてついに出版の時を向かえました。『Adventures in Japanese』の誕生です。ボストンにある出版社Cheng & Tsui社から全4巻となって出版されました。
現在では日本語教育の教科書としてハワイはもちろんのこと、アメリカ本土でもベストセラーとなっています。
 ピーターソンひろみ先生やなおみ・おおみぞ先生たちの努力の成果は教科書を通してプナホウの生徒たちにも目に見えて現れてきました。
「今まで6年間勉強しても満足に自分の意見も日本語で表現できなかった生徒たちが、しっかり自分を表現できるようになったのです。
「アメリカ本土の大学に進む子がほとんどですが、進学した学校でも第二外国語として日本語を選択し、優秀な成績を収めるようになりました」とピーターソンひろみさんはゆったりとした笑顔で話してくださいました。

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