昨年9月、広島の平和公園内にある原爆の子の像のモデルで、2歳で被爆、12歳で白血病で亡くなった佐々木禎子さんの遺族が、禎子さんが死ぬ直前まで生きることを願って折り続けた折鶴の1羽をアリゾナ記念館に寄贈し、受理されました。
パールハーバーには第二次世界大戦が始まった場所として海上にアリゾナ記念館が作られています。そこに戦争の終結となった原爆の犠牲者禎子さんの折り鶴が入ることによって世界の平和が実現するようにとの願いを込めて寄贈されたものです。
しかし永久展示するための設備に費用がかかるため、すぐには展示されませんでした。そこでハワイの日本文化センター、浄土真宗西本願寺、ハワイ・ヒロシマ姉妹都市委員会の人たちが主になって「サダコ基金」を立ち上げました。
日系アメリカ人を中心に、プナホウ学園のピーターソンひろみ先生ら大勢の人たちが走り回り、寄金は6月までに予算額の5万ドルを超えました。 展示設備は完成し禎子さんが折った小さなツルがいよいよ一般公開されます。
禎子さんのお兄さんの佐々木雅弘さん、甥の佐々木祐滋さんが出席しセレモニーが行なわれます。23日にはプナホウ学園で「サダコ・フォーラム」も開かれます。
