鎌倉・建長寺で毎週土曜日に開かれている童話の朗読会で22日、『みかん畑のキジ』(池田道明・絵と文/よも出版刊)を朗読しました。
親子連れ、またはおばあちゃま、おじいちゃまとお孫さんなど40人余の聴き手の前で、熊本県で誕生した絵本を読みました。
読経、座禅の後ということもあって本当に静かな空気の中でみなさん熱心に耳を傾けて下さいました。
誕生してまだ4ヶ月、熊本ではテレビ、ラジオ、新聞などで紹介され評判になっていますが、その情報は神奈川県まではまだ届いていませんでした。
みなさん新鮮な気持ちで聴いてくださいました。
メスのキジが殺されてしまったり、たまごがへびに呑まれたり、と子どもたちも大人も固唾をのんで耳を傾けているその姿に1冊の本の持つ力を感じました。
読み終わったあとすぐに、読み聞かせの会でぜひ使いたい、と何人かの方に声をかけられました。
この本が人から人へ口から口へ心をこめて伝わっていくことを願います。
作者の池田道明さんが1本1本のみかんの木に語りかけているようによも出版も1冊1冊の本に語りかけ、みなさんの心に響く本をこれからも作っていきたいという気持ちを新たにしました。(横川節子)