2015年01月01日

謹賀新年

本年もよろしくお願い申し上げます
posted by よも出版かまくら at 17:24| Comment(0) | 日記

2014年10月01日

『みかん畑のキジ』の著者・池田道明さんが熊本日日新聞に大きく取り上げられました。

9月30日付け熊本日日新聞16面の「渡辺京二の気になるひと」に池田道明さんが登場。

自然栽培のみかん農家を目指す一方画家としても自然や歴史をしっかりみつめ絵を描き続けている池田さんが、評論家であり日本近代史家である渡辺氏と紙面いっぱいに語りあっています。

この対談は渡辺氏が一冊の絵本『みかん畑のキジ』に注目したことから始まりました。


『逝きし世の面影』で和辻哲郎文化賞を,『黒船前夜』で大佛次郎賞を受賞している渡辺氏と絵を描きながらみかん農園を通して人間と自然との共存を考えている池田さんの対談はゆったりと、しかし鋭く人間のあり方にせまっています。


------ 一部抜粋します。------


渡辺: ところで、あなたの絵本の話は、とても良いですね。農業というのは単なる経済行為として考えれば、キジやカエルやオタマジャクシが死のうが関係ないんだが、あなたはキジがやってきて、育ってくれる果樹園にしたいと思っていらっしゃるんですね。


池田: 今年もヒナが生まれましたうちでは除草剤を一切まかないので、キジがたくさんやってくる。用心して歩かないと卵を踏んでしまいます。

渡辺: そういう考えはどこから来るの。

池田: 中学校の時に読んだ本がきっかけです。岩手県の小学校に赴任したしてきた新任教師が子どもたちと一緒に、希少なコウモリの繁殖地を守ろうと、森林の伐採計画をあの手この手でストップさせるという物語ですが環境や生き物は全部つながっていて、行動すれば守れるんだなと感じたんです。



「農業は生きかた 畑は僕の作品」と大きく見出しのついたこの記事の全文をお読みになりたい方は熊本日日新聞(096−361−3111)にお問い合わせください。また、ウエブサイト「くまにちプラネト」で、より詳しく紹介されてます。(記事を読むには無料会員登録の手続きが必要です。)

posted by よも出版かまくら at 15:56| Comment(0) | 日記

2014年08月14日

若者たちの心に響いた、『あの日 見たこと』『あしたまた遊ぼうね』

2014年8月10日、埼玉県大宮市の大宮図書館・視聴覚ホールに於いて開催された「ロコ企画・語り」でよも出版の『あの日 見たこと』『あしたまた遊ぼうね』が朗読されました。

構成、演出、出演されました、滝沢ロコさんより会の様子とメッセージ、そして会場を訪れたお客様からのアンケートを送っていただきありがとうございました。
以下、ご紹介したく思います。



「ロコ企画・語り」〜愛と平和を語り継ぐ心にふれるお話です〜
構成:演出:滝沢ロコ 音楽:佐藤由理[シー・オーグメント](希望の木) 音響P:馬上真勝 

第一部 『あした また遊ぼうね』
文:さかもと としえ よも出版
      
第二部 音楽構成詩『希望の木 』 
作:新井満 大和出版 作:編曲 佐藤由理  

…語り継ぐ人がいなかったら、忘れてしまう
…何もせずにはいられないのです。滝沢ロコ



「台風が近づく中、50名ほどの方々がおいで下さり、小さな会場が温かい気持ちで包まれ、大宮図書館「原爆と人間展」の最終日、視聴覚ホールでは[ロコ企画 語り」が上演されました。

さかもととしえさんが子供の頃のご自身の体験を描いた「あの日 見たこと」と「あしたまた遊ぼうね」の中から今回選んだのは、・あした、また遊ぼうね・牧場の悦ちゃん・モモコ・私の名前は・ミシンの縫い目・夕焼けに美しかった母・白い絹のマフラーの7編、子供の目線から描かれた戦争で傷ついた心の奥が悲しくも鮮やかに表現されています。

第2部は、岩手県陸前高田市の奇跡の1本松を主人公に描いた『希望の木』、「千の風になって」を創られた新井満さんが書かれた作品です。東日本大震災から3年、改めて多くの印象を新たにしました。

上演中、静まり返っていた会場は、終演と共に大きな拍手で包まれ、目を赤くしたお客さんが、ロビーで延々とお気持ちや感想などを話して行かれました。
スタッフの献身的な関わりと、おいで下さる方々のご支援で続けられているこの企画、今、その大切さを実感しています。


アンケートより

「どの作品もとても感動しました。頭の中に情景が浮かんできて、瞬間瞬間がすごく身にしみました。 18才 女性」

「私は戦争を知らない世代なので、戦争とはどんなものだったか、人々にどんな影響を与えたのか、もっと意識して生きて行かなければと思いました。 18才 女性」

「希望の木が大きくなり進化していくのが、励みになります 64才 男性」

「戦争の中の日常、祖父母に話をあまり聞けなかった事が悔やまれます。悲しいし怖いけれど、今の世の中、本当に忘れてはいけないと思いました。出来る事をほんの少しでもやれる人間でありたいと思います。 38才 女性」

「改めて、戦争について知らなければいけないと思いました。広島、長崎の高校生は、語り継ぐために努力をしているというニュースを今朝見ました。自分も貢献したいと思います。 18才 女性」

「戦争にかかわった人の日常が感じられ、今の平和のありがたさを改めて考えさせられました。55才 女性」

「戦地になっている国は、何気ない普通の日常が壊れてしまうという事をあらためて実感しました。 19才 男性」

「語り継ぐことの大切さを強く感じました。戦争に近づくような日本には決してしないよう、自分たちから発して行かなくてはと思いました。 41才 男性」

「私は戦争が大嫌いです。武器は命と心を奪うもの、わかりきっているのに… 23才 女性」

[戦争は、人々の色々なものを奪う事なのですよね。平和に慣れて当たり前と思って生きている目を、今締めて心にとどめて生きて行こうと毎年ここに来ています。 40代 女性」

「戦争のこと、大震災のこと、忘れてはいけない事だと思います。26才 女性」

「今回の様な視点での戦争の話は初めてでした。とても衝撃的でした。震災の津波によって突然普段の日常が変わってしまったこと、その絶望から希望に向かう強さを感じ、自分も頑張ろうと思いました。 24才 女性」

「一つ一つのお話から、戦争の悲惨さと、人々の想いが感じられ最近また戦争が起こってしまうような不安な世の中で、改めて考える事が多くありました。大震災の話、戦争の話、これからも語り継いでいって下さい。 20才 女性」

「近い将来に、自分の夫や子供が戦争へと取られてしまうような事が…たった70年足らずで同じ事をくり返そうとしている日本を恐ろしく思います。生き残った方が罪悪感を感じるような世の中にしてはいけないと思いました。 35才 女性」

「若い人達が沢山見ていらして、とても嬉しいです。戦争だけは、絶対に絶対にくり返してはいけないと思います。 60才 女性」

「まるで実体験された方が語っているようで、色々な思いがひしひしと伝わってきました。戦争はこんなに怖いものなんだと分かりました。震災のことも忘れないようにしたいです。私もいつか誰かに語り継いでいきたいです。 20才 女性」

「素晴らしかったです。どうしたらもっと平和になるだろうと思いました。国会に居らっしゃるバッチをつけている方々皆さんに見て頂きたいと思いました。 30代 女性」




来年は戦後70周年、改めて、語り継ぐことの大切さを実感しています。

世界中の人と手をつなぎ、皆が友達になって、世界中から核兵器や武器を無くしていけたら、と強く思います。

小さいけれど、この一歩一歩を、揺ぎ無く進めて行くつもりです。



2014年夏 ロコ企画 滝沢ロコ
posted by よも出版かまくら at 15:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記