2014年05月27日

今年もまた『想い出のサダコ』(思春期の入りにいた三ヶ月)が上演されます!

絵本『想い出のサダコ』(大倉記代著・夜川けんたろう絵 小社刊)が尚美ミュージック・カレッジ声優学科の生徒さんたちによって朗読構成劇として上演されます。今年で4回目です。若者たちの平和への祈りが大倉さんの美しい文章を通して切々と伝わってくる舞台に観客のみんなが泣いた昨年の公演から早や1年、今年もまた滝沢ロコさんの演出で新しい生徒さんたちによって上演されます。

声優学科リーディングライブ室内楽と共に贈る朗読構成劇「想い出のサダコ」

「声優学科リーディングライブ 室内楽と共に贈る朗読構成劇「想い出のサダコ」(原作:よも出版)をスタジオブーカにて開催します。

毎年声優学科で開催している朗読構成劇に、今年は室内楽の演奏が加わりました。オーディションを勝ち抜いた声優学科在学生達が心を込めてお贈りします!」(尚美ミュージックカレッジ専門学校HPより)

絵本『想い出のサダコ』(大倉記代・著/夜川けんたろう・絵 よも出版刊)が尚美ミュージック・カレッジ声優学科の生徒さんたちによって朗読構成劇として上演されます。今年で4回目です。若者たちの平和への祈りが大倉さんの美しい文章を通して切々と伝わってくる舞台に観客のみんなが泣いた昨年の公演から早や1年、今年もまた滝沢ロコさんの演出で新しい生徒さんたちによって上演されます。

…思春期の入り口にいたサダコちゃん。

彼女と広島の日赤病院で3ヶ月間病室を共にした大倉さんは、サダコちゃんの命の輝きをまぶしい思いでみつめていました。

瑞々しい命の成長を、核兵器はいともあっさりと時間差で突然断っってしまったのです。

広島の原爆投下により、2歳で黒い雨(放射性降下物・フォールアウト)に打たれた幼いサダコちゃん。

奇跡的に爆風による外傷はありませんでした。

その後、健康的に過ごしリレーの選手をするなど男勝りの健康優良児であったサダコちゃんは、10年後に突然体調を崩し、原爆病と認定され、白血病と闘うことになりました。そして治癒する事を願い信じて折り鶴を折り続けました。

同じ病室に闘病していた大倉さんも祈る思いで彼女のために鶴を共におり続けたそうです、

しかし、その甲斐なく、サダコちゃんは思春期を前にした、人生の輝きの一歩手前で命を絶たれてしまったのです。

大倉さんは同じ被爆者として衝撃をもってサダコちゃんの死を受けとめ、以来生涯を通して反核の運動を静かに力強く続けてこられました。

そして亡くなる直前に書き上げられたのが『想い出のサダコ』です。

発売当時、毎日新聞に大きく取り上げられ評判を呼びました。

SHOBI声優学科のリーディング・ライブで甦るサダコちゃんと大倉記代さんにぜひ会いにお出かけ下さい。

日時:2014年6月22日(日)開場16:00 / 開演16:30  入場無料(全席自由)

会場:尚美ミュージック・カレッジ スタジオ・ブーカ

お問い合わせ:Tel 03-3814-8764shobi2014.jpg

posted by よも出版かまくら at 12:31| Comment(0) | 日記

2014年04月23日

今日は「子ども読書の日」

今日は「子ども読書の日」です。
よも出版では子どもたちに伝えなければならない平和を願い、戦争の記憶を忘れることなく語りつづけるために、読み聞かせにも最適な子どもの目線で見た戦争に関する書籍などを出版しています。今も図書館や平和記念館で読み聞かせや販売がされています。この機会にぜひお読みください!

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[戦後60年−記憶のなかの「あの日」は未だ消えない
夕焼空、夜空の花火――ひとには美しいと思えるものが、「わたし」にとっては苦しい記憶。だって真っ赤な空は燃える空、ヒュルヒュルと花火が上がるその音は焼夷弾の落ちる音……。小学生だった著者の目に映った日常の中の戦争の記憶。8つのエピソードで浮かび上がる。戦争が幼き心にいかに深い傷を負わすのか、60年の歳月をもっても癒せないほどに。]
『あの日 見たこと』(2002)
文・さかもととしえ/絵・夜川けんたろう
定価:本体1400円+税/四六判 上製 オールカラー







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[子どもの未来を願うから あえて「あの日」を思い出す
「兵隊さんのお役に立ちます」と先生に言われ、懸命にひろったどんぐり、懸命にまいたヒマの種――でも本当は何のためだったのか……。楽しいはずの思い出も一つひとつが戦争につながる記憶。少女の無垢な心に焼き付いた8つの光景を思い浮かぶまま書き起こす。静かな筆致ゆえ、いっそう悲しく、戦争の罪深さが胸にせまる。
『あの日 見たこと』で忘れたかった戦争体験を勇気を出してまとめた著者。各地での読み聞かせの会を通し、戦争を語ることの大切さを改めて知る。朗読を聞く人びとの真剣なまなざしに背中を押され、「子どもたちの未来の平和」を願うからこそ再び記憶の封印をといた。2冊目の『あの日 見たこと』。]
『あした また遊ぼうね』(2005)
文・さかもととしえ/絵・夜川けんたろう
定価:本体1400円+税/四六判 上製 オールカラー
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2014年03月24日

鎌倉・建長寺の親と子の土曜童話会で「みかん畑のキジ」を朗読

鎌倉・建長寺で毎週土曜日に開かれている童話の朗読会で22日、『みかん畑のキジ』(池田道明・絵と文/よも出版刊)を朗読しました。

親子連れ、またはおばあちゃま、おじいちゃまとお孫さんなど40人余の聴き手の前で、熊本県で誕生した絵本を読みました。

読経、座禅の後ということもあって本当に静かな空気の中でみなさん熱心に耳を傾けて下さいました。

誕生してまだ4ヶ月、熊本ではテレビ、ラジオ、新聞などで紹介され評判になっていますが、その情報は神奈川県まではまだ届いていませんでした。

みなさん新鮮な気持ちで聴いてくださいました。

メスのキジが殺されてしまったり、たまごがへびに呑まれたり、と子どもたちも大人も固唾をのんで耳を傾けているその姿に1冊の本の持つ力を感じました。 

読み終わったあとすぐに、読み聞かせの会でぜひ使いたい、と何人かの方に声をかけられました。

この本が人から人へ口から口へ心をこめて伝わっていくことを願います。

作者の池田道明さんが1本1本のみかんの木に語りかけているようによも出版も1冊1冊の本に語りかけ、みなさんの心に響く本をこれからも作っていきたいという気持ちを新たにしました。(横川節子)

 

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